WEBサイトへの流入数拡大のため
この目的はとても多いのではないかと思いますが、WEBサイトへの流入を増やしたい。そのためのWEBサイトのリニューアルであれば「リニューアルしてよいケース」と「他に予算を回した方がよいケース」があると思います。
まず前者、「リニューアルがアクセス数増」につながる条件として、シンプルにリニューアル後にコンテンツを増やすことができそうか否かです。
具体的に言えば、コラムや、ホワイトペーパー、ウェビナー等もですが、そういった常に更新されるコンテンツを準備する用意があるかという点。
大前提として、単にデザインを刷新しただけではWEBサイトへの訪問数は増えません。これは皆様がユーザの立場の時「このWEBサイトはデザインを刷新したな!よし毎日訪問しよう!」となるでしょうか?
ならないですよね。頻繁に訪問するサイト、またこれまで見向きもしなかったWEBサイトに訪問する時って、デザインではなく、先に触れたようなコンテンツが充実しているからではないでしょうか?
ですので、「コンテンツは特に増やす予定がない(予算や人員の問題で)」のであれば、シンプルに広告に費用をかけた方が良いです。それもリスティング広告等の類ではなく、いわゆるマス広告です。
会社や、サービスに知名度が付けば、コンテンツが不足していても自然と訪問数が増えます。
リード獲得のため
これもとても多い目的ですが、リード獲得。
こちらも先の訪問数を増やすということと近いですが、特にコンテンツもないのであれば正直、リニューアルだけでリードが増えることはありません。
WEBサイトのご担当者様であればよくお分かり頂けると思いますが、そもそもWEBサイトからの問い合わせの大多数が「逆営業」ですよね。
お問い合わせフォームの改善などはあくまで「小手先」の施策。本質は「この会社、面白そう。」と思って頂けるような、興味関心を惹けるコンテンツがなければリードが増えることは難しいでしょう。
単にデザインだけを刷新してリードが増えることを期待するのであれば、かなりの確率で期待外れに終わる結果が待っていると思います。
それであれば、とにかく名刺が欲しい等なら「リアルな展示会」に出展された方が、確実に数を稼げると思います。
弊社WEBサイトも「お問い合わせ」からはほぼ、人材サービスの逆営業か、フリーランスの方の売り込みです。
ですが、ホワイトペーパー、ウェビナーのコンテンツを充実させているので、合計で見ると、WEBサイトからのリード(営業リスト)獲得は進んでいます。
最新のツール導入のため
例えばコラムを活発化させたいので、CMSを入れたい。コンテンツも充実しているので、LPOツールや、MAなどのマーケティングツールを導入したい。または担当者への問い合わせ負荷が大きく、それを軽減させるためにチャットボットを入れたい等、最新のツールを導入する目的が明確であれば、リニューアルの意義はあると考えます。
ただ最近であれば「生成AIが話題だからAIチャットボットを入れたい、そのためにサイトをリニューアルしたい」等であれば、一旦考え直しても良いと思います。
なぜならIT・WEBのトレンドは寿命が短いです。「今流行っている」と導入したところで「旬」が過ぎ去ってしまえば、何のために導入したのかも良く分からない…といったことになりかねません。
ですので本質的な課題を明確にして、それは「流行っているもの」を使えば解決するのかを冷静に判断してから、導入されることをオススメします。
採用強化のため
このご要望も少なくないですね。
「人材業界出身者が伝える、賢い求人媒体と自社サイトの活用法」でも指摘させて頂いたのですが、採用強化であれば、WEBサイトだけを変えても大きな変化は起きないでしょう。
求人媒体などの人材サービスとの「併用」を考えないといけないですし、会社が伝えたいことばかり一方的に発信しても、実際あまり求職者には届いていないこともしばしばです(「会社の口コミサイトでのネガティブ評価対策」も是非ご覧ください)。
単にデザインをキレイにすればZ世代にウケる…なんてそれは新世代の方を少し過小評価しすぎでしょう(比較になる超著名企業の場合、WEBサイトのキレイさよりも、そもそも企業が超著名であるという、かなりのバイアスが掛かっていることに注目すべきでしょう)。
本質的な採用ブランディングに取り組んでいかなければ、マーケテイング同様「小手先」では大きな改善は見込めません。
一番重要なこと
とにかく「WEBサイトを変えただけ」。ではあまり多くの効果を望むことは難しいです。
本質的な課題改善のために、WEBサイトの更新運営もマーケテイングチームなど専門チームを作って運営する方が望ましいですし、そもそも本来、デザインだって「今っぽい」や「競合よりカッコよく」等の抽象的なものではなく、出来ればCI(Corporate Identity)等からきちんと見直し、それに沿ったVI(Visual Identity)に従って制作していくことが望ましいのです。
ですから「とりあえず、ホームページなんてパパッと、なる早でカッコよく仕上げておいてよ!」なんてオーダーは本来ありえないですし、もしその程度の認識であれば、「今は他のことに予算をかけた方が良いのでは?」と逆にご提案もしたいところです。
そして多くの場合、WEBサイトのリニューアルを行っても即効性はありません。
子どものように、じっくりと育てていくという気持ちが大切です。そのためには、業者任せ…悪い言い方をすれば「丸投げ」ではなく、一緒になってWEBサイトリニューアルというプロジェクトに取り組んでいくことが大前提です。
ネクストソリューションズでは、単に言われたままのことを、「安くパパッ」と行う訳ではなく、お客様の課題に対し真摯に向き合い、改善のために伴走するパートナーでありたいと考えておりますので、「今度こそ納得のできるWEBサイトリニューアルを行いたい…」とお考えの会社様は、ぜひセカンドオピニオンでも問題ございませんので、弊社にご相談くださいませ。