2023.09.22

マーケティング

ウェビナー失敗例~こんな企画は気を付けよう~

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新型コロナウィルス感染症をきっかけに、日本でも一気に浸透したウェビナー。

私も前職などを含め、100回近くやって参りましたが、「あー...これは上手くいかなかったなぁ...」「共催したけれどまさかこんな展開になるとは...」などいくつか上手くいかなった「失敗談」もあるので、今回は「こんなウェビナー企画は見直そう」といったお話しをしたいと思います。

目次

通販番組のようなセミナーは要注意

これはコロナどころか、震災前の話です。2007~8年頃だったと思います。ある大手IT会社が「携帯サイトを簡単に作る方法」といった趣旨のリアルセミナーを開催されました。
当時、私はクリエイターでフリーでの活動も少し行っていたため、技術系やクリエイター同士の人脈作りができそうなセミナーには積極的に参加していました。

一方企業系のセミナーは「自社サービスの営業ありき」なので、あまり役に立たないと消極的でしたが、お世話になっている方からの強い参加要請あったので、あまり気乗りせず参加。

結果、簡単に作れるといえば作れる(当時はスマートフォンサイト時代の前で、ガラケーで3キャリア作るのが当たり前といった時代でした)のですが、結論としてその大手IT会社のサービスを契約しなければならないと言ったもの。

要するに「ノウハウは一切なく単なるサービスの営業」の話を小一時間聞いただけですので、なんの満足度も得られませんでした。

営業をするなとは言いませんが、まるで「ノウハウを得られるかのようなタイトルで集客し、フタを開ければ単なる営業トーク」を延々と行うようなセミナーはまず辞めた方が良いと思います。

セミナーで売れる会社と売れない会社の違いを知る

ウェビナーを同じく多く開催されているマーケの方の中には、「商談につなげる必勝法がある」と豪語される方もいらっしゃいますが、私はそれは全企業に当てはまるものではないと思います。

まずセミナーですぐに商談や、受注に繋がるかの判断基準として、「展示会で多くの方から成約が取れるサービスであるか否か」があると考えています。

例えばWEB・IT系であれば「MAツール」「メルマガツール」「チャットボット」など「今あるWEBサイトや、サービスに簡単につけることが可能なもの」はウェビナーでも即アポや、受注に持っていきやすいものだと思います。

「SEO・リスティング広告」「マーケティング支援サービス(内容がSEO対策などに近しいもの)」これらも同様に相性が良いと思います。

一方で「WEBサイトリニューアル」等は難しいと思います。私は前職含めこの分野でウェビナーを100回近く行っており、大体の理由も見えてきています。それは「即決で決めるサービスでなく、長期的な計画、タイミングの元で決定するものだから」です。

要はリードタイムが短いものはウェビナーからのアポ獲得は行いやすく、リードタイムの長いものは即アポを狙うのは得策でないと思います。

皆様の会社のサービスが、どちらのタイプかを見極めて、リードタイムが長い場合は通販番組タイプより、ノウハウ提供で長くファンになって貰えるよな関係性を作っていくことが得策だと思います。

共催で大切なのは「WINWINの精神」

共催セミナーもネクストソリューションズとしても、前職時代も多く開催させて頂いてきました。
ネームバリューのある会社様と組ませて頂く場合、正直集客では「おんぶにだっこ」状態で申し訳なく思うことも多々あります。
が、その中でも私が特に気を付けているのはホストをさせて頂く場合、ゲスト会社を立てるということです。

ネクストソリューションズのセミナーで、全て共催の場合、共催先会社を先に記載しているのもその現れです。
実際、打合せをさせていただく際、こちらもその会社からリード(営業リスト)を頂いたり(共有)、普段だと中々ネクストソリューションズを知っていただく機会のない会社様に対して、お話させて頂ける機会を頂けるのですから大テーマは共催先(ゲスト会社)に合わせるのが基本方針です。

音楽で例えれば対バンではなくセッションですね。
ところが稀に、フタを開けてみれば、決めた大テーマを完全無視で、自社サービスの営業をどんどん始められる会社も中にはあります。

共催の場合、参加者に「もう参加する意味もないな」と判断された場合、1社だけでなくまとめての評価にもなるので暴走はやめましょう。

ウェビナーは軽い情報収集がほとんど

私は以前の職場では展示会も行っており、名刺のお名前から1人づつ個人的に分析し、性別や企業規模、肩書などから大方の世代などを推測したデータをまとめました。

「リアル展示会とWEBマーケティングを比較してみた」で触れていますが、展示会はいわゆる決裁者(部課長クラスでなく経営層)と触れ合える機会がありますが、ウェビナーはあまり多くありません。
ウェビナーは現場の方(部課長クラスの方含め)が多く、情報収集に来られる方が大半です。

「売り込みをするな」という意味ではなく、「売り込みをするにしても、そのサービスを買わなくても、目的を達成できるノウハウ」をしっかり伝えた上で「より効率的に目的に達するなら、有償で自社のサービスを導入して欲しい」といったストーリー構成が大切だと思います。

ウェビナーについて、これから取り組んでみたい方向けの入門編として、無料ウェビナーも開催しますので是非ご参加くださいませ。

著者・編集者情報

ネクストソリューションズ (WEB編集部)

単なるWEB制作会社にとどまらず、企業のDXにつながる支援を行うネクストソリューションズWEBサイト編集部です。

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