お客様を好きになりなさい
私が若い時にデザイナーとして、そして初めて管理職として肩書きを持たせていただくなど、大きな経験をさせていただいた某WEB・IT系企業。
そこの社長が、ある飲み会で仰った一言。「お客様を好きになりなさい」といった趣旨のもの。
まだまだ当時、私自身はデザインを担当するお客様企業に詳しくなろう、そこの業務を深く知ろうといったモチベーションは低く、それより「自分の作品として最高のクオリティに仕上げたい」という自分本位な気持ちが勝っていました。
この言葉を聞いて、すぐに変わったわけではないのですが、そこの会社を離れ、様々な会社のクリエイティブを担当していく中で、徐々に「お客様を好きになる」ようになっていったと思います。
あるレンズメーカー様のブランドサイトを担当させていただいた際は、本当にそこの商品コンセプトなどを熟知していましたし、今でも新入社員の方より熱く商品を語れる自信があります(笑)
ちなみに私はマラソンをしており、練習やレースで装着するサングラスはそこのメーカーのものです。
「お客様を好きになる」は決して難しくなく、通り一辺倒な情報でなく、本当にそこの社員になりきって「自社」として会社や製品のことを知ろうとするだけ。
WEBサイトリニューアルなど以外の仕事でも必ず生きてくるはずなので、業界業種問わずぜひ取り入れて頂ければと思います。
議論のときは否定をしない
これ振り返るとよくやってしまいませんか?
「それは違う、これが正しい」といったマウントを取る系の議論。
これはある大手広告代理店系列の会社に、所属していた会社から出向で出向いていた頃に学んだことです。
私の立ち位置は「WEBのプロ」といった位置なので、意見を求められると嫌味なく「それは違いますよ。やっぱりこういう風にした方が良いです」などとコメントさせて頂いていました。
ある時、その会社のチームリーダーの方に受けた注意は「否定された人は以降、意見を言いにくくなるから絶対に人の意見を否定してはダメ」というもの。
自由闊達な議論を妨げるので、私はそれ以降、心の中では「馬鹿げた」意見と思っても意見を否定しないように心がけているつもりです。
元よりディベートの基本に「反駁(はんばく)」というものがあり、相手の意見を否定して、そこに自分の意見を重ねるということは、しばしば行われる手法ですが、私は「反駁」は行わない方が良いと思います。
もちろん「反駁」をした方が会議そのものの時間も短くなると思いますし、効率は良いかもしれませんが、決まった時間で確実に終わらせる会議ならむしろ行う必要ってあるのかなと。
自分の意見を通したいだけの会議こそ不要なものだと思ってしまいます。
このコラムを読んで頂いた方、ぜひ「マウントを取る」ことを辞めてみませんか?
最期の時「面白い人生だった」と言う
ラスト3つ目は、高校の時に通っていた塾の先生の口癖です。
関西の方なので、実際は関西弁なのですが、そのまま「人生の最期を迎えたとき、全てが面白かったと言う」というその先生の信条でした。
決してみんなもそうなりなさい。といったニュアンスではなかったと思います。
ですが今では私の座右の銘です。
仕事に限らず、上手くいかないこと、重い通りに進まないことってたくさんありますよね。
それを含めて「面白かった」と言えるように、人生という旅を楽しんでしまえという先生の言葉だったと思います。
その先生は既に旅立たれていますが、きっとあの先生なら最期「面白かった」と仰ったと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は私自身が大切にしてる「心得」と言える3つの言葉を紹介させていただきました。
ぜひ良いなぁと思われた考え方などあれば、今日からさっそく取り入れてみてはいかがでしょうか。