GDPR
GDPRはCookieを個人情報とみなし、その情報を取得するにはユーザから同意を得る必要があるというもの。
個人的な意見を言わせていただくと、私個人はCookie情報から広告を表示させられたところで痛くも痒くもないですし、むしろそれらを使わずに対応しているのでしょうが、最近なにかと話題のTwitterも、私に関連しているとおススメにあがってくる投稿があまりに関係なさすぎて、ウザくて仕方ありません…。
ま、そんなことを言ったところで世界の潮流には従わないといけないので、GDPR対策は必須。
今回セミナーをご一緒させていただいたPrivTech株式会社・代表取締役 中道 大輔氏は、私が以前所属していた会社でもお付き合いさせて頂いたこともあり、当時日本企業で抵触する可能性のあるWEBサイトの条件を教わっています。
分かりやすい境界線としてグローバルに情報発信しているか否か。
実質的には日本国内向けの情報発信であったとしても、一時期流行りましたが数ページだけ英語に翻訳したページ。この英語に訳したサイト(自動翻訳機能を入れているサイトも同様)は少し、GDPRについて対策が必要か否か専門家にご相談をした方が良いかもしれません。
改正個人情報保護法
よく言われるCookie規制強化ですが、Cookieが問題になるのはGDPRだけとのこと。改正個人情報保護法ではそれらの情報と、個人情報を紐づけるか否かが焦点。
これも先の中道氏に以前確認したのですが、Googleアナリティクスを使っている(ほとんどの会社で設置されていますが)場合、その使い方が特殊だと抵触する可能性があるとのこと。
あと当時の会社では(現時点ではネクストソリューションズでは導入していません)MA(マーケティング・オートメーション)ツールを導入していました。
このMAを使っている場合、当時の活用方法(使いこなせている状態ではなかったので、ほぼオーソドックスな使い方でしたが…)ではややグレーゾーンとのこと。
このMAに関しては当時、2社様の情報も収集しましたが、1社は「改正個人情報保護法には抵触しないので何も対処しません」との回答。
もう1社は「改正個人情報保護法には抵触しないという立場だが、万が一のことを考えポップアップバナーを表示できる機能を準備している」との回答。
まだまだそれぞれの対馬で、白とも黒とも言う世界だという感覚を覚えましたが、MAツールを導入されている場合などは一度、ご相談をした方が安全かもしれません。
改正電気通信事業法
この法律をインターネットで検索すると、「オウンドメディアも対象になる可能性」がしばしば登場します。
オウンドメディアの定義がバラバラで、本来の意味で言えばコーポレートサイトもオウンドメディアですが、通常は「コラムをまとめた別サイト」という意味合いで使われることが多いですよね?
ではこの「コーポレートサイト内で展開しているコラム」はセーフかアウトか…。同じような取り組みをされておられる会社様も少なくないので、気になられるのではないでしょうか?
紹介させていただいたWeb担当者Forumの記事内にもありますが、法律専門家の中でも意見が分かれるとのことですので、判断は難しいでしょうが、8月2日のセミナーの最後、質疑応答で私から中道氏に確認したところ、コーポレートサイトで自社の宣伝などを行うことは問題ないとのことでした。
ただ他社の情報を、第三者に「媒介」する場合は検討が必要とのこと。この記事もあくまでセミナーの感想を述べさせていただいているだけなので、こういった活用法は問題ないとのことでしたがキュレーションメディアのように「ヨソの情報をまとめて発信」するような記事が多いコラムなどは注意が必要かもしれません。
8月2日のセミナー動画を限定配信中
当コラムではセミナー内のほんの一部のやりとりだけを感想として公開させていただきました。
質疑応答も盛り上がり(弊社セミナーではいわゆるサクラは用いていません)、7名ほどの方にご質問いただき、用意していた15分ほどの質疑応答時間も少しオーバーしたほどに盛況しました。
その模様も含めて全て収録(全1時間3分)しておりますので、ご関心のある方はぜひ下記フォームからお申込みをお願いします。
アーカイブ配信ですので、24時間、お休みの時でもご自由にご視聴いただけます。