3Bの法則とはなにか
- Beauty(美人)
- Baby(赤ちゃん)
- Beast(動物)
この3つの頭文字「B」から「3B」と言われています。
インターネットに限った話でなく、マス広告などの「アナログ広告」にも古くから、この3つに関連する写真・画像が用いられ「3Bの法則」と呼ばれています。
WEB広告でもバナー広告や、それの受け皿になるランディングページ(以後LP)のメインビジュアルによく女性の写真・画像が取り入れられていますよね?
実はこれも「3Bの法則」から広告効果を高めるために用いられる手法です。
3Bの法則における注意点
当コラムを執筆しながらも、実はかなり今「言葉」を選んでいます。それは3Bの法則で最も使用されるのは間違いなく「女性」です。
なぜ赤ちゃんや、動物でないのか。
それはBtoBだと使用しずらいためです。ですので「当たり障りない」という表現をさせていただきますが、OLをイメージできる女性画像が多く活用されています。
ここで1点注意することがあります。
「3Bの法則」は普遍的な人間の本質をついたものなので「今の時代には古い」というものではありません。
しかし現在ジェンダー論などが活発な中、表現の仕方では炎上してしまう恐れがあるのが事実。特にネームバリューのある企業様や、サービスを取り扱っておられる企業様のご担当者様は注意が必要です。
「女性」である必要性はあるのか
先ほども触れた通り、これは普遍的な人間の本質をついたものです。もちろん例外があることは事実ですし、過去に一緒に仕事をした女性チームメンバーは「広告効果は分かったけど、好きでないので他のにしませんか?」と言っていたことを付記します。
ただ女性は「綺麗なもの全般に対する憧れがある」方が多いのが事実。対象は男性でも良いのですが、男性の場合「同性の美男子」に憧れを持つ…というより「キレイな美男子を見ていたい」という方が多くないのが事実です。
これは繰り返しますが例外は当然存在しますが、人間が広告を見て「関心」を持つ場合、そこには社交辞令など存在せず、人間の本音、本質で選びますよね?
なので、表現方法には注意が必要ですが、これからも有効な広告表現の1つであることは間違いありません。
これも事実ベースですが、例えば電車内で流れる鉄道の沿線情報広告番組。
登場するのは男性モデルではなく、ほとんどが女性モデルですよね?
広告は理屈ではなく「見たい」という本心をつかなければ意味がないのです。
フリー素材の落とし穴
その上で注意点があります。タレントやモデルを依頼できるような企業様は少数派だと思います。
多くの企業様は「フリー素材」から画像を選んでいます。この「フリー素材でよく活用される人気モデル」が存在しています。
先ほども触れた通り、3Bの法則は普遍的なものですし、BtoBとなると実際、バナー広告やLPのメインビジュアルに「赤ちゃん」や「子犬や子猫、または小動物」などを配置しずらいですよね?
そのためにOL風の女性モデルが好まれます。しかしフリー素材の場合、様々な企業様の広告物で使われているため、時には競合他社と全く同じモデルになる可能性があるため、要注意です。
大切なこと
解説させて頂いた通り、広告業界では古くから「3Bの法則」が利用され、現在も効果を上げています。
しかし一方で社会風潮などに慎重を喫するのは、広報の方だけでなく、マーケターや営業の方もこれからは重要です。
大切なことはなにかと言えば「より正解と思われる回答」を知っているか否かです。
知っているうえで、敢えてそれを外すことは時にそれ以上の広告物を作る可能性があります。一方で知らずに「レギュレーションを崩す」ことは「アドリブ」にならずに「雑音」になってしまいます。
ジャズに例えますが、音楽理論を分かった上であえてノイズを出すから「カッコイイ」のです。これを楽器も触ったことのない方が、適当に鳴らせばそれは99%多くの方にとって「演奏をやめてほしい」と思うことは想像に難しくありませんよね。
事業会社の方は多くの場合、弊社のような「クリエイティブ会社」に任せる機会が多いと思いますが、この「3Bの法則」を知っておいた上で、クリエイティブ会社と打ち合わせを行えば、よりクオリティの高い広告物が生まれるのではないでしょうか。