2023.07.11

ビジネス

【完全オリジナル】筆者が学生時代アルバイト先で学んだ情報発信の極意

  • 営業

コラムを読んで頂いている皆様も、企業ブログやコラム。

様々なチラシ(展示会で配布するもの等)など作成される際、情報量に迷われませんか?
営業担当の方も多いのが「言い過ぎ」問題。

昔私自身がWEBサイトを制作していても、よくお客様からオーダーいただくのは「あれもこれもそれも全部乗せて」という「あるある」ケース。
これ、経験から言えば、現場のご担当者の方も、経営者の方も本質的には変わらない傾向があります。

今回は私自身が、学生時代にとあるアルバイトをしていた時に教わった情報発信の極意を完全オリジナル記事でお送りします。

目次

人間はマルチタスクはできない

社会人の必須スキルとしてよく言われる「マルチタスク」ですが、本質的に人間はマルチタスクはできないと言われています。
その証拠が「ながら運転」です。
スマホを見ながら&会話をしながらだと、ふと車の陰から誰か飛び出してきた時など、一瞬の判断ミスを起こしてしまいますよね?
危険だから「道路交通法違反(政府広報オンラインより)」になるわけです。

じゃあ何故、マルチタスクできると言うひとは多くいるのかと言えば、単にその作業を覚えているのでルーティン的にこなせているだけなのです。
想定外のことが起きた場合は対処できないのが当たり前なのです。

人間の情報処理能力には限界がある

続いては情報処理能力。
マルチタスクが本質的にできないという事実とリンクすると思いますが、人間は瞬間に記憶でき、その中からベストなものを見つけ出せる数は4つ前後、多くても6つ程度と言われています。
実はWEBサイトのグローバルナビゲーション(主にページ上部にあるメインのメニューのこと)が6つ前後が多いのも、それに理由があります。

あまり多くのメニューを提示しても人間は選べないということです。

例えばランチに行って、ランチメニューがたくさんありすぎると考えこみますよね?
もちろん複数の中から選択したいというのが人間の心理なのですが、多ければ良いというものではないのです。

人力車のアルバイトで学んだこと

私は自己紹介に記載させていただいておりますが京都市出身で、学生時代まで地元で過ごしてきました。
大学生のころ、とある観光地付近で人力車をひくアルバイトをしていました(俥夫と言います)。

どのような仕事内容かと言えば、観光客に突撃で声をかけて人力車に乗っていただくお仕事です。
慣れるまでなかなか乗車いただくことが難しいのですが、なかなか乗車いただけないと焦るので色々説明してしまうのです。

とにかく声をかけて足を止めていただけば、「有名な観光名所にいく、ガイドブック(当時はSNSもない時代です)にも掲載されていない秘密のスポットを案内します」など、あれやこれや。
人力車に乗っていただくことがいかに楽しくて、素晴らしくて、それがなんとおいくら万円!のようなノリで声をかけていきます。

そしてある時、その営業(?)方法を見ていた社員さんにこのように指摘されました。

「その説明はお腹いっぱいになるから、そこまでいわなくて良い」というものでした。

情報は腹八分

人力車に乗っていただくことが楽しく、素晴らしいものだと伝えなければいけないことは事実なのですが、あれもこれも伝えれば、もう乗らなくてもいいや…と思うということ。

先に触れた人間の事実に照らしてもその通りです。
街で突然声をかけた方に、様々な観光名所や、著名な歴史的な背景。4つどころでない膨大な量を話しても人間は、それを瞬間的に記憶もできず「良いな」と思って頂けないわけです。
社員さんから教わった「腹八分」はまさにそういった現象から起きるわけです。

情報は出し惜しみをした方が効果アリ

例えばニュースサイトの見出し。

「え?どうなったの?」と思うからクリック(タップ)して記事を見るわけですよね。
タイトルに答えが掲載されていれば、その反応率は確実に下がるでしょう。

連載ドラマも基本その構成ですよね。
腹八分で最後が終わり、続きが気になるわけです。その予告編も「気になる」構成で終わることが多いですよね。
だから続きが見たくて、また放送日がくることを待ちわびるわけです。

ビジネスでも同様です。

「え?それってなに?」と注意を引けば、関心を持って頂いた方はなんらかのアクションを起こしてくれる可能性が高いです。

私が以前所属していた会社で、リアルな展示会をやっていた頃、「客引き」の上手い人がいました。
とにかく何も言わずノリだけでブースに導いていくのです。

通路で商品・サービスの説明を丁寧にやってしまうと中に入っていただけません。
ほどほどの情報量で、「続きは中で」といった構成が重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
WEBサイトでもトップのメインビジュアルに、あれやこれや情報を詰め込んでも、そもそも人間は一度にそんなに大量の情報を処理することができません。
3つか4つほど自社のサービスや特徴を置いて、「それってなに?」とワクワクさせて次のページへ誘うことが重要です。

ホワイトペーパーやウェビナーも同様です。

ちなみにネクストソリューションズのウェビナーも現在、多くのものを私が企画させて頂いていますが、ウェビナーページを参考までにご覧いただくと分かりますが、結構情報出してます。
これは理由があります。

ウェビナーも様々な会社様が気軽に取り組まれるようになり、流行りだした2020年頃は私たちのような「内勤部署」のメンバーが運営、講師を務めるものが多数でした。
しかし現在では営業マンの方がセールス色の強いものも多数出されていますよね。

どうしてもセールス色の強いウェビナーは集客数が下がります。
そのため私は敢えて、ある程度の情報をお伝えすることで「ネクストソリューションズのウェビナーはノウハウをお伝えするものですよ!」というメッセージを発信したいためです。

情報発信の場面になったとき、「あれもこれも記載しておかないと損だ」と考えてしまうのも、また人間のサガだと思います。
しかし、その後の商談や、ホワイトペーパー、ウェビナーなどでのリード獲得につなげていくために、敢えて「言いたいことも言えない…」のようなガマンをしてみませんか?

著者・編集者情報

ネクストソリューションズ (WEB編集部)

単なるWEB制作会社にとどまらず、企業のDXにつながる支援を行うネクストソリューションズWEBサイト編集部です。

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